膠原病でもそこそこ大丈夫~膠原病とは

膠原病とは

 

下の3つの疾患がかさなったものが膠原病です。

 

あらわれる症状からみると「リウマチ性疾患」で、関節や筋肉、骨などの体を動かす連動器官に痛みが起こる病気です。痛みの現れ方に違いはあれど、すべての膠原病にみられます。

 

病変が起こる場所から見ると、「総合組織疾患」で、皮膚や関節、筋肉や血管などのいたるところの細胞と細胞をつなぐ結合組織に炎症や病変が起こります。

 

病気の原因からみると、「自己免疫疾患」で、外敵(異物や細菌)から身を守る「免疫」という生体防御システムが自己の細胞や組織を異物として認識して攻撃してしまうことがあるのです。

自己免疫疾患について

 

私たちの体には、外敵(異物や細菌)から身を守る「免疫」というシステムがあります。これは、病原体などの異物(抗原)は自分の体の成分とは別なものとして排除するしくみです。
ところが、免疫がおかしくなり、本来は排除する必要のない物を排除することがあります。例として花粉症は、普通の生活では排除する必要のないスギ花粉を外敵と見なします。
自己免疫とは自分の成分を異物として排除しようと、自分に向かって攻撃してしまうのです。これに関係する病気を自己免疫疾患といい、自己免疫反応によって、多く臓器障害を引き起こします。
膠原病では、自己の細胞や成分(たんぱく質)を抗原と認識し、これを攻撃する抗(自己抗体)やリンパ球(自己反応性リンパ球)がつくられます。